こんにちは。アトリエKW 代表の 渡邉響子です。
インターネットにまつわる、いまさら人にきけない話を、ネット初心者の方に向けて紹介しています。
普段なにげにつかっているインターネット。
こうしてこの記事を読んでいらっしゃるということは、インターネットで検索してきたからですよね?
スマートフォンの普及にともなって、だれもが手軽にインターネットを利用できるようになりました。
けれども、「実は細かい仕組みはよくわかっていないんだ・・・」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、いまさらきけない インターネットということで、わかりやすく解説します。
- インターネットのしくみをざっくり解説
- インターネットを使うには
- インターネットで気を付けること
目次
インターネットのしくみ
そもそもインターネットとはどういうものだと思われますか?
今度行ってみたいお店のホームページを見たり・・・・
有名人のブログ、インスタグラムや Twitter を見たり・・・
YouTube や Tiktok の動画を見て楽しんだり・・・
LINE で友達と会話をしたり・・・
これらは全部インターネットを利用したサービスです。
携帯電話の電波が届いていないとか、Wi-Fi でつながっていなくて使えなかった・・・ということはよくありますよね?
インターネットにつながっていないと使えないものなのです。
そうです。インターネットはつながってはじめて利用ができるものです。
しかし、どこにつながっているのでしょうか?
実はインターネットは、世界中に張り巡らされた通信網とサーバーと呼ばれるコンピューターの集まりなんです。

パソコンやスマートフォンは、この世界中に張り巡らされた通信網につながっているんです。
通信網でつながれているサーバーは、「サービスを提供するもの」という意味で、それぞれに個別の役割を持っています。
ホームページを提供したり、メールのやり取りを管理したりということをしています。
サーバーの種類
- ホームページのサーバー(正式にはウェブサーバーといいます)
- メールサーバー
- ネームサーバー
そしてそのサーバーたちは、IP アドレスという、固有のアドレスを必ず持っています。
要するにサーバーの住所ですね。
サーバーの役割は主に「○○のデータを見せてください」という要求にこたえてデータを返すことです。
パソコンやスマートフォンから、たとえば「YouTube 見たい!」という要求を出すと、サーバーがデータを返してくれます。
そういうやりとりが裏で行われているのです。
ただしその要求にこたえてくれるサーバーは YouTube のサーバーだけです。
世界中のサーバーがその要求にこたえてくれるわけではないんです。
例えば・・・家電の専門店に行って「靴をみせてください」といっても、「うちにはないです」といわれますよね。
たとえが唐突すぎましたかね。
サーバーも同じで、「うちは Appleのホームページのデータを持っています」というサーバーに対して「YouTube のデータをください」と要求したところで何も返してくれません。
となると、YouTube のサーバーにデータをくださいと直談判しにいかないと見れないの?ってなりますけれど、それでは使い物にならないですよね。
そこは、「バケツリレー」で問題を解決しています。
上の図をもう一度見ていただきたいのですが、YouTube を見たいとパソコンから要求した情報は、点在するサーバーを経由しながら YouTube のサーバーまでとどきます。
「あぁ、YouTube ? それはうちじゃないけれど、きっと隣のサーバーが知ってるよ」的に、通信網をたどっていき最終的には YouTube のサーバーに要求が届けられます。
そして YouTube のサーバーから、めでたく動画のデータがパソコンへ送られるという仕組みになっています。
ちなみにこのやり取りされるデータは、パケットという単位に小分けにされて送受信されます。
携帯電話の契約プランで「パケット制限なし」といったものがありますが、これは、何パケットでも送受信できますよ=どれだけ送受信しても基本料だけで大丈夫ですよというものです。
- インターネットは、世界中に張り巡らされた通信網とサーバーの集まり
- データのやり取りはバケツリレーで行われている。
大事な用語
- IPアドレス・・・インターネット上のサーバーの住所
- パケット・・・通信データの単位
インターネットを使うには
ご安心ください。今このページを見ることができているあなたはすでにインターネットにつながって使える状態になっているということです。
でもこれからもし遠方へ引っ越すことになったとしたら・・・・そこでもインターネットを使いたいですよね。
ん?スマートフォンがあるから大丈夫ですって?
けれども電波の届きにくい片田舎に引っ越すことになったとしたらどうでしょう?
ですのでスマートフォンを使わずにインターネットに接続し、使えるようにするにはどうすればよいかを説明します。
確かにスマートフォンであれば、携帯電話キャリア会社(ドコモやソフトバンク、au など)と契約することで、電話ができるようになると同時にインターネットも使えるようになりますね。
けれどここは電波の届かない片田舎。スマートフォンではつながらないので、パソコンでインターネットに接続するしかありません。
その場合どうしたらよいか。
パソコンでインターネットに接続するには、インターネット サービス プロバイダー と呼ばれる、インターネット接続サービスを行っている会社と契約をしなければいけません。
NTTのフレッツ光や、ソフトバンク 光なんて聞いたことありますよね。
インターネット接続サービスを行っている会社です。
ほかにも昔からある ビッグローブ、Sonet や、電力会社が母体のプロバイダーや、ケーブルテレビの会社のもの(USEN や、J:COM)のもあります。
契約にかかる金額は各社でちがいますし、通信の速度について各社でちがうので、どの会社がおすすめです!とは言えません。
一時期 筆者は、 ケーブルテレビのインターネット接続サービスを利用していました。
ケーブルテレビでいろんな専門チャンネルが見られるうえにインターネットもできる(電話もできる)ということで、かなり良かったという印象でした。
ですが、ケーブルテレビの場合、対象地域が限られていて、田舎では対象にならないことが多いです。
引っ越した際に、やはり対象外となってあきらめるしかありませんでした。
現在筆者はワンルームの賃貸住宅に住んでいるのですが、無料でインターネットも使えるところを探して入居しました。
この場合、貸主との間で使用契約をしています。最初に登録手数料をとられました。でもそのあとは無料♪
そうか・・・お金がかかっちゃうのか・・・ではプロバイダー契約せずに、自前で接続のための機械を準備して・・・と思ったあなたは、思い直したほうが良いですよ。
プロバイダーとの契約をしたほうが、だんぜん費用もかかりませんから。
あ! お金がかからずインターネットを使う方法がありました。
無料の Wi-Fi スポットを提供しているお店などに行って使うという手です。
これならお店がサービスでインターネットへの接続を無料で提供していますからね。
マクドナルドや、スターバックスコーヒーといったお店で提供されています。
けれどその場合、毎度そのお店までいかないといけませんし、閉店時間は使えないということになりますよね。
おっと・・・そうでした。ここは電波も届かない片田舎でしたね。
はたして 無料の Wi-Fi スポットを提供しているお店がご近所にあるかどうか・・・ですよね。
インターネットを使うためには
- スマートフォンは電波が届くところであれば使えます
- パソコンで自宅で使うには、プロバイダー契約が必要
インターネットで気を付けること
さて、インターネットについて、本当にざっくり説明しました。
最後に、使う上での気を付けることをお話しします。
あなたはインターネットに対してどんな不安がありますか?
一番の心配事は、「個人情報が知らないうちに流出してしまわないか」ではないかと思います。
特にインターネットでのショッピングなどは、クレジットカードの番号を送ることもありますので心配ですよね。
先ほどのざっくり説明で、インターネットは「バケツリレー」で成り立っているということをお伝えしました。
目的のサーバー、たとえば今回は Amazon でお買い物するとした場合は Amazon のサーバーとなるのですが、そこにたどり着くまでに、インターネット上のいろんなところを経由します。
どこを経由していくかは決まっておらず、その時その時でちがいます。つまり、どんなところを経由していくかは時の運なのです。
勘の鋭い方はもうお気づきと思いますが、ショッピングでクレジットカード番号を送信するとなると、目的の Amazon のサーバー以外にも、途中で経由していくサーバーにもその情報が残ることになります。
でも、ご安心ください。
インターネットには、そういう大事な情報を送るためのしくみがあります。
暗号化です。
データをあらかじめ暗号化しておき、第三者が見てもわからない状態にして送受信を行うしくみです。
SSL(Secure Sockets Layer)と呼ばれています。
ホームページでの販売で、クレジットカード決済を行えるようにするためには、SSL での暗号化が必須になっています。
ですのでインターネットショッピングの際、クレジットカードでお買い物をしても、第三者に漏れる可能性は低いようになっています(ゼロとは言い切れません)
ただ問題がありまして、暗号化されていないホームページも存在します。
もちろんその場合は、クレジットカードでの決済はできないホームページなのですが、お問い合わせやユーザー登録などで、個人情報を入力して送信することもありますよね。
そこで、暗号化されていないホームページだった場合は、あなたの個人情報が暗号化されないままインターネットを駆け巡ることになります。
途中で悪意を持って情報収集するサーバーがあるかもしれませんよ。
これは困りますよね。
そこで、暗号化されているホームページかどうかを見分ける方法をお伝えします。
ホームページが暗号化されているかを確認する方法
暗号化されているかどうかは、ホームページのアドレスを見ると分かります。
たとえば当アトリエのアドレスは下のようになっています。
https://atelier-kw.com/
このアドレスの最初の文字列、「https://」が暗号化されているという証になります。
暗号化されていないホームページの場合、“s” がついていない「 http://」になります。
パソコンで見る場合は、ウェブブラウザ(ホームページを見るソフト)の上部で確認できます。
下の画像は、Amazon のホームページですが、https:// で始まっています。暗号化されているということです。
また、暗号化されている場合は、左に南京錠のマークがつきます。
ホームページのお問い合わせフォームから個人情報を送信する前に、ホームページのアドレスで、南京錠がついているかを確認するクセをつけておきましょう。

スマートフォンで見る場合も、上部にホームページのアドレスが書かれているところがあります。
ここに南京錠のマークがついていれば暗号化されています。(アドレスの上をタップすると、詳細なアドレスが見れます。そこで https:// で始まるアドレスが確認できます)

また、フィッシングサイトという詐欺のサイトも存在します。
フィッシングサイトは、ホームページの見た目が全く同じの偽のホームページを作り、そこで不正に情報を収集するサイトのことです。
どういうことかというと、例えば見た目は Amazon のホームページと全く同じだけれども、Amazon とは無関係の詐欺集団のホームページだった・・・ということがあるんです。
フィッシングサイトかどうかを見分けるのもアドレスを見ることでできます。
Amazon のホームページは、
https://amazon.co.jp/
ですが、これが
https://amazen.co.jp/ や、 https://ama–zon.co.jp/ のように、なにか一文字違ったり、一文字多いなどのちょっとした違いのものや、本当に全く違うものもあったりします。
このホームページのアドレスというのは、それぞれ個別のものです。
ホームページの見た目を偽装することはできても、ここだけは偽装できません。
https:// で始まってるから、先ほどお話しした暗号化はできていますが、送信される宛先は Amazon ではなく詐欺集団です。
もしもフィッシングサイトと気付かずにお買い物を完了してしまったら・・・・
Amazon からは一向に商品は届かず、送信してしまった個人情報、クレジットカードの情報を手に入れた詐欺グループが悪用を・・・・という最悪の状況になります。
お買い物や、個人情報を送信する場合は、必ずホームページのアドレスを確認しましょう。
まとめ
今回は本当にざっくりですが、インターネットのしくみについてと、使えるようにするための方法、そして気を付けることをお伝えしました。
ホームページを見る際は、アドレスを見ることを習慣にしてくださいね。