ドメインってなに?Part.2

ドメインってなに?Part.2

渡邉 響子

こんにちは。アトリエKW 代表の 渡邉響子です。

インターネットにまつわる、いまさら人にきけない話を、ネット初心者の方に向けて紹介しています。

前回の記事でドメインについて大まかにお話ししました。
今回はその続き。ドメイン名のルールについてお話しします。

前回の記事 ドメインってなに? Part.1

こんな方におすすめ
  • 自社のホームページを開設しようとしたらドメインを取得しましょうと言われ、なんのこっちゃとなっっている
  • ホームページのアドレスにつく .com とか .co.jp ってなんなの?

ドメイン名は3階層

前回の記事で、ドメイン名は登録制であるとお話ししました。
登録するには、ドメイン名の管理団体に申請をすることになりますが、全世界の登録申請を一つの団体で請け負うとなるとパンクしてしまうのは簡単に想像つきますよね。

そこで管理団体の負担を減らすために、ドメイン名を階層分けして担当する範囲を絞ることをしています。
現実世界でもそうですよね。国、市、町 にわけられてそれぞれにお役所がありますよね。
それぞれの町の問題をいきなり国のお役所に相談してもいいというシステムだったとしたら、そのお役所がすぐにパンクするのは目に見えていますよね。

ドメインは3つのレベルで階層分けされています。
各レベルは、ドット記号( . )で分けられています。

サードレベル
example
.
セカンドレベル
co
.
トップレベル
jp

トップレベルドメイン

ここには、jp や uk や us といった国を表すものや、com、 net などの業態を表すものなどいろいろあります。
国名の場合は、そのサイトがその国に属しているという条件が必要です。
com や net は業態を表すものなので、業態に合わないものを取得することはできませんが、比較的取得しやすいドメインです。
特に com は商用サービスや企業向けのドメインという条件だけですので、簡単に取得できます。

セカンドレベルドメイン

ここには、ドメインの所有者がどういう団体なのかを表すものが入ります。
どういう団体なのかを厳格に確認されますので、取得することができたらドメイン名の信用度はあがります。

co登記を行っている会社向け
or財団法人・社団法人・特殊法人向け
ac高等教育機関および学校法人向け
go政府機関や各省庁所管の研究所向け
neサービス提供者によるネットワークサービス向け

なお、このセカンドレベルがないドメイン名もあります。
.com や .net です。

サードレベルドメイン

ここがあなたの自由に名前を決めることができる場所です。
会社名をどーんと載せちゃいましょう!
ただ、ここも決まりがあります。

3文字以上63文字以内で アルファベット( A~ Z )と数字( 0 ~ 9 )、そしてハイフン “-” だけが使えます。
そのうえ、アルファベットは大文字と小文字の区別はしません。

もしもあなたの会社の名前が L’Arc-en-Ciel という名前だったとしましょうね。
(すでに有名なロックバンドの名前なので登記はできませんが例えばの話です)

この社名をドメイン名にしたい!となると 社名にでてくる ダッシュ記号 ´ が使えません。
ハイフン ( – ) は使えますね。大文字小文字の区別もできません。
ですので、登録しようとしたら・・・

L-ARC-EN-CIEL

となってしまいます。

何が言いたいかというと、特殊な記号を社名として使っている場合、会社名そのままを登録はできないということです。
しかしながら会社名を連想する言葉であれば、閲覧者も安心することでしょう。

このサードレベルにつける名前で気を付ける点は

  • なるべく端的に社名またはサービス名が連想できるもの

です。
このドメイン名はそっくりそのままホームページのアドレスになります。
63文字まで使えるからといって「nandemo-omakase-nandemoyano-atorie-kw-desu」などと長いドメイン名を取得すると、「当社のホームページはこちらです> https://nandemo-omakase-.nandemoyano-…」

「・・・なげーよ。」

とクレームが来ること請け合いです。
そういうクレームをほしいなぁというときは長い名前にしましょう。

ところで、一時期日本語でのドメイン名登録というのもありました。
それがニュースになったのは10年以上前でしょうか(記憶が定かではありません)
今でも日本語のドメイン取得は可能です。ですが、あまりメリットを感じません。
アドレスを入力するのにいちいち日本語に変換する手間がかかりますよね。
ですので、日本語ドメインはそこまで普及していません。

登録は早い者勝ち

このドメインの登録は、早く申請したものが先に取得できるようになっています。
たとえば、アトリエKW のドメインとして ATELIER-KW.COM を取得したいなぁと考えたとき、もうすでに誰かがそのドメイン名で取得していたら取得はあきらめるしかありません。
ただ、ATELIER-KW.BIZ のように別のトップレベルドメインなら誰も取得していないという状況なら取得可能です。
ですが先ほどまでの説明のとおり、トップレベルドメインにはそれぞれ業態の意味が込められています。
業態に合わないものを取得することはできませんので、そういった意味で取得不可能となる場合もあります。

ここはあきらめて、サードレベルドメインに一文字なにかつけたすなどの工夫をして取得することになります。

ATELIER-KW0.com といったかんじで・・・でも正直、いやだなぁってなりますね(^^;

ドメイン名取得のためにはいくらかかるの

ドメイン名は取得料と、更新料がかかります。

取得を代行してくれる会社(レジストラ)によってもちがってきますし、取得するドメインの種類( .com .net .co.jp などのうち、どのドメインか)でも変わってきます。

ですが、だいたいが 1年単位での更新で、登録料、更新料は数千円というレベルです。

当アトリエのホームページは ムームードメインという会社で登録しました。
ATELIER-KW.COM なので、1年間で 1,728円
これで会社の信用度が落ちないホームページが作れると考えるなら安いもんですよね?

ムームードメイン ドメインの価格一覧

※ 価格は常に一定ではなく変動します。

まとめ

ドメイン名の名前の付け方についてお話ししました。
業態によって取得できるドメインが決まっており、名前として使える文字が限られています。
そして登録は早い者勝ちです。

さて、ホームページをもつために準備すること・・・サーバーを立てて、ドメインを取得するということまでお話ししました。
次回は、実際にホームページとして公開する中身の話。HTML という名前で呼ばれている、ホームページ用の書式の話をいたします。
おたのしみに

HTML ってなに?
HTML ってなに?

最後まで読んでくださってありがとうございます。

この、「いまさらきけない○○」シリーズは、本当にいまさら人にきけないようなネタでつづっていきます。
皆様からのリクエストにもお答えしたいとおもいますので、いまさらきけないなぁということがありましたら、アトリエKW の Twitter または LINE公式アカウントまで、お送りください。

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