デヴィッド・ボウイ

渡邉 響子

こんにちは。アトリエKW 代表の 渡邉響子です。

ロックが大好き 渡邉が描いた、ロックスターの似顔絵(肖像画)を紹介するコーナーです。

今回のロックスター似顔絵(肖像画)は、デヴィッド・ボウイ です。

デヴィッド・ボウイ

ジギー・スターダスト

前回のロックスター似顔絵で登場したマーク・ボランと同時期に、ジギー・スターダストなる宇宙からやってきたロックスターを演じたデヴィッド・ボウイ。

一度見たら忘れられないインパクトありすぎの奇抜な衣装とメイク。
そしてなんという威風堂々としたステージング。
時代を牽引するスターというのはこういうもんだといわんばかりのボウイの姿に今見ても惚れ惚れします。

とはいえジギー・スターダストは、当時のボウイのコンセプトとして演出していったものであって、あの当時だけのボウイの顔。
2016年、惜しまれながらこの世を去るまで、ボウイは私たちにいろんな形でアートを提示してくれました。

ですので今回、ボウイの似顔絵を描くにあたって、どの時期の似顔絵を描こうかと実はとても迷いました。

私が初めてボウイの音楽を聴いたのは中学生のころ。ブルー・ジーンという曲が最初でした。

今見返すと、「あれ?結構若い・・・」と思うんですが、当時、デュラン・デュランやらカルチャークラブに夢中になってた私には、「ひと時代を築いた後のおじさん」的なイメージしかありませんでした(わー、失礼すぎる)

そんな私にとってのボウイ第一印象だったのですが、当然その第一印象というのは単なるその時代だけの一部を切り取ったボウイでしかないわけで、それに気づくのは少し後。

専門学校生だったころによく聴いた布袋寅泰さんのアルバムGUITARHYTHM II。
2枚組の壮大なアルバムですが、その2枚目の最後にボウイの曲、STARMAN のカヴァーが収録されています。

で、やっぱり気になるじゃないですか。オリジナルがどうだったのかって。
今みたいにネットもない時代だったから、デヴィッド・ボウイ、スターマンというキーワードだけをたよりに色々調べて、やっとの思いで手に入れた、ジギー・スターダストというアルバム(大げさだなぁ)

ジャケ写はこんな感じ。

なるほど、あのボウイが若かったころってこうなのねっていう印象でした。
なるほどこうだったのね~と聴きながらライナーノーツ(これって死後かな?)を読もうとしたときに衝撃が走りました。

例の奇抜な衣装とメイクをして歌っているボウイの写真がたくさん。

ジャケ写のイメージと全然違うやん!!

最初、正直申し訳ないけど「キモっ!」って思ってしまいました。
またしても偉大なロックスターに失礼なことをいう若き日の渡邉ですが、今となってはジギー・スターダストは私の中の名盤としてもしっかり登録されています。
あの奇抜な衣装も、よくよく考えたらやろうとしてやれるもんじゃない。あれだけ威風堂々とやりきったところは本当に素晴らしいと思います。

そんなわけで、いろんな顔を見せたボウイの似顔絵を描くとして、いったいどの時代のボウイを描くべきか、けっこう迷ったんです。
それでこれは一番最後の、晩年の本当に亡くなる前のボウイを描くべきかなぁと思って、描いてみたんです。
けれどどうもしっくりきませんでした。

やっぱりボウイのイメージって、私の中ではジギー・スターダストのころのボウイが強烈に残ってて、これは描かずにはいられなかったんですね。
で、今回の似顔絵となりました。

Space Oddity

ちなみに渡邉がボウイの曲の中で特に好きなのが、Space Oddity という曲で、なんか人間関係に疲れたときによく聴いてました(^^;

歌の舞台はロケットの打ち上げ。地上管制官とトム少佐との会話で始まります。
カウントダウンが始まり、トム少佐は宇宙へと旅立ちます。
そして眼前に現れる、地上で見るのとは全然違う美しい星々に感動するのです。

そう私は今、世界から遠く離れた缶詰めの中で青い地球を眺めている・・・
そして浮かんでいる私は、ただこの身をゆだねるだけ・・・

とまぁ、だいぶ意訳しましたが、世俗から離れ美しい地球を外から見れたトム少佐の気分になって、どうにもならない人間関係をのことを忘れたりしてました。(^^;

曲の後半、宇宙に飛び立ったトム少佐は、「妻に、愛していると伝えてほしい」と語ります。
そんな宇宙遊泳を満喫しているトム少佐に悲劇が起きます。
地上管制官から「機械が故障している、何かおかしい!!」というメッセージが。
しかしトム少佐にはその声は聞こえていないよう・・・
「聞こえますか!?トム少佐!」

「聞こえますか!?トム少佐!」

「聞こえますか!?トム少佐!」

トム少佐はのんきに、「あぁ、本当に地球は青い・・・」と宇宙を漂うのでした。聞こえてないんでしょうね・・・
その後どうなったかは、歌の中で語られていないのですが・・・無事生還できたことを祈りたいですね。

渡邉おすすめのCD

Space Oddity
渡邉が人間関係で疲れたときに聴く Space Oddity が収録されたアルバムです。

Hunky Dory
名曲 Changes が収録されているアルバム。

Ziggy Stardust
宇宙からやってきたジギー・スターダストというロックスターがバンド スパイダース・フロム・マーズを率いて活躍していくというコンセプトで作られたアルバム。
後世に与えた影響はとても大きい名盤です。

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