こんにちは。アトリエKW 代表の 渡邉響子です。
ロックが大好き 渡邉が描いた、ロックスターの似顔絵(肖像画)を紹介するコーナーです。
今回のロックスター似顔絵(肖像画)は、ジャニス・ジョプリン です。

唯一無二の歌声
私個人的にヴォーカリストに求めるのは、歌唱力はもちろんなんですけれども、その人の持つ歌声に魅力を感じるかなんですよね。
ジャニスはアメリカの1960年代後半に活躍したヴォーカリスト。
知らない方は、まずは彼女の歌声を聴いていただきたい。
Me and Bobby McGee という曲です。
穏やかに始まって、曲最後の盛り上がるところ。
すべてにおいてジャニスの歌声の個性が際立っている。
決してきれいな声ではないと思います。
どちらかというとクセの強い、どうかしたら「けっこう年取ったおばちゃんの声?」と聴こえるかもしれません。(彼女はアルバム「Pearl」の制作を行っていた期間中、ヘロインのオーバードーズによって27歳の若さでこの世を去ります。)
でも、だからこそなんですよ、ジャニスの歌声の良さは。
きっとこれから先、こんなに個性的で表現豊かなヴォーカリストはなかなか現れないんじゃないかな・・・
とにかく大好きなヴォーカリストの一人です。
そんなジャニスを今回描かせていただきました。
彼女の遺作となったアルバム「Pearl」のジャケ写を撮ったときに、パッと撮られた写真じゃないかなと思いますが・・・それを元に描きました。
屈託のない笑顔。そこには27歳のジャニスの素顔が見て取れました。
あんなに堂々とした彼女の歌声を聴くと、27歳とは思えないし、見た目も、こう言っては失礼かもしれませんが、威厳があるように見れます。
ですが、よくよく見ると、ホントに27歳の若さ、脆さというか儚さというか、そういう20代の女性らしさがにじみ出ていました。
そこをきちんと絵に起こしたいと、今回は結構時間をかけて描きました。
ジャニスにまつわる思い出
彼女の遺作となったアルバム「Pearl」
彼女の曲の中で最も有名だと思われる Move Over が収録されています。
ジャニスが製作途中に亡くなってしまったので、歌だけ録音してた曲や、歌は後で録るつもりで伴奏だけ完成してた曲もそのまま収録されています。
そんなジャニスの名盤。
毎日午前様の仕事が続いていた頃に、なぜか頭がハイになっていたんでしょうね、擦り切れるくらい聴きました。
帰宅後一人でこれを聴いてると、なんだか涙があふれ出て・・・
・・・少し精神を病んでいたかもしれません。その当時(^^;
ジャニスの叫び、祈りのような歌声が疲れた心を癒してくれました。
その後時は流れ、とあるライブバーで月一でライブのお仕事をしていたころ、毎回ジャニスのMove Overを弾くことに。
いや、こうも何回も弾くことになろうとは、心が病んでいたあのころには想像もしてなかったことでした。
我ながら波乱の人生を歩んでいるなぁとおもったものでした。
そういえば、2021年7月に、ジャニス・ジョップリンのブロードウェイシネマ(松竹)が日本の映画館で公開されています。
ブロードウェイのミュージカルを映画館で観れるというものなんですねぇ。知らなかった。
ちょっと前にあった、フレディ・マーキュリーの映画ボヘミアンラ・プソディーほどは宣伝もされてないのがちょっと寂しいなぁ。
確かに フレディー・マーキュリー ほどは知名度はないけれど、フレディーと肩を並べても少しも引けを取らないヴォーカリストだと個人的に思っているので、こういう映画でもっともっと日本人にも知ってもらいたいなぁと思うのです。
松竹ブロードウェイシネマのジャニス・ジョップリンのページ